結婚披露宴を華やかに彩るコース料理。
そんな料理の数々を生み出すブライダル調理師・料理人は魅力に溢れています。
しかし、ブライダル調理師・料理人を志す方は以下の不安を抱えているのではないでしょうか?
- 企業ホームページに書いてある勤務時間は本当なのかな?
- 転職サイトの情報は実際あっているのかな?
- 大切な仕事選びを行う際、不安を皆抱えるものだと思います。
ここでは実際に大手ブライダル企業で働いていた筆者が、読者の不安を和らげるために解説します。
この記事を読めば、上記の不安を解消し、転職を行う際の判断材料にしていただけます。
※ブライダル企業により勤務時間が異なる場合がございますのでご了承ください。
ブライダル調理師・料理人の仕事内容と役割
例とする筆者が実際に働いていた結婚式場の詳細
・大手ブライダル企業 | |
従業員数 | 1400人前後 |
結婚式場数 | 90会場 |
料理人人数 | 250人以上300人以下 |
年間施工数 | 12000組前後 |
人員は100名規模の会場につき料理人は6人配置が基本。
ブライダル業界では一般的にフランス料理の提供を多く行っています。
フランス料理の厨房の人員配置と同じ作りになっています。
ブライダル調理師・料理人のトップ シェフ 1人
提供する料理の全責任を持っています。
仕込みにも参加し、主にソースの仕上げ、肉魚の火入れを行います。
サービスマンやウエディングプランナーとの密な連携により、披露宴が円滑に行えるようにミーティングを行っています。
又、新郎新婦との打ち合わせを行い、ゲストにもてなす料理を一緒に考えます。
ブライダル調理師・料理人のまとめ役 スーシェフ 1人
シェフが不在時に厨房の指揮を取ります。
各ポジションの仕込み状況を把握し、適切にフォローに回ります。
又、部門シェフを兼任している場合もあります。
セクションリーダー 部門シェフ 2人
冷製料理、デザートを担当。
スープ、付け合せの野菜を担当する場合もあり、厨房での仕事量が最も多いポジションとなります。
又、見習いを教育する立場でもあります。
見習い 1人
部門シェフとともに仕込みを行います。
業務習得を行い、食材の下処理を担当します。
ブライダル調理師・料理人の労働環境
筆者が所属していたブライダル企業を例。
ブライダル調理師・料理人は仕込み日(平日)と施行日(土日)で勤務時間と仕事内容が異なります。
ブライダル調理師・料理人の勤務時間
・仕込み日(平日)
拘束時間 9時間
実働時間8時間 休憩1時間 残業なし
・施行日(土日)
拘束時間 13時間
実働時間12時間(残業3時間) 休憩1時間
・年間休日数 119日
※年間休日112日+特別休暇7日前後
年末年始休暇、季節休暇、年次有給休暇、慶弔休暇、産前休暇、産後休暇、育児休暇、介護休暇などあり
施行日(土日)は残業が発生するものの、ライフワークバランスが取りやすいのが特徴です。
ブライダル調理師・料理人の具体的な仕事内容
例:23歳飲食経験4年目 部門シェフ
ブライダル調理師・料理人の1日のスケジュールと仕事内容
・仕込み日(平日)
営業オペレーションがないため、技術をゆっくり磨くことができます。
・施行日(土日)
披露宴数 午前1件 午後1件の場合
施行日はかなりハードな一日になります。
発注業務を平日に終えている場合、21時には退勤できます。
ブライダル調理師・料理人の年収
結論:ブライダル料理人は給料水準が高いと言えます。
著者の働いていたブライダル企業では以下のような年収となっていました。
料理人・調理師全体の平均年収はこちらの記事で解説しています。
▶【2025最新】料理人・調理師の項目別の年収調査。年収1000万や500万は可能?
年齢別、地域別、性別別に区分して具体的な平均を確認できます。
ブライダル調理師4年目 23歳
部門シェフ 年収360万円 月給24万前後 ボーナスあり年二回
ブライダル調理師歴15年 35歳
役職スーシェフ 年収490万円 月給35万円前後 ボーナスあり年二回
48歳 料理歴29年目
役職シェフ(2店舗統括) 年収600万円 月給42万円前後 ボーナスあり年二回
シェフの給料についてまとめた記事はコチラ→フレンチシェフ・料理長の給料は高い!現役シェフ給料を元に解説
ブライダル調理師・料理人のメリット・デメリット
ブライダル料理人は飲食業界の中でも好みが分かれる業態です。
自分に合うか合わないかを以下のメリット・デメリットをみて確認してください。
結婚式場のメリット
1.年間休日数119日が業界トップクラス
飲食業界ではトップクラスの公休数。
ライフワークバランスを取りやすい。
2.仕込み日(平日)にゆっくりと料理を覚えることができる
料理提供を行わない事により仕込みに集中できる。
又、先輩も時間に追われていないため、質問がしやすく料理を覚えやすいと言える。
3.給料が比較的高めに設定されていることが多い
結婚式全体の売上が大きいため、ブライダル企業全体として給料設定が高い傾向にある。
結婚式場のデメリット
1.仕込みのスピードが上がりにくい環境
追い込まれている環境での仕込みを行うことがレストランに比べ少ないため、スピード面では遅れをとる可能性がある。
しかし、仕込む数は多いので、精度は高くなりやすい。
2.レストランの経験が積めない
五月雨式に飛んでくるオーダーをこなすなどレストラン特有のスキルを身につけることができない。
レストランから転職する際はギャップを感じる可能性がある。
3.施行日(土日)の業務負荷が大きい
勤務時間の超過が必ずおきる。
まとめ
・ブライダル料理人の役割と配置
100名規模の会場において、料理人は6人配置が基本
・主要ポジション
勤務時間と休日日数
・ブライダル料理人の年収
- 23歳 料理歴4年目
部門シェフ 年収360万円 月給24万前後 ボーナスあり年二回 - 35歳 料理歴15年目
役職スーシェフ 年収490万円 月給35万円前後 ボーナスあり年二回 - 48歳 料理歴29年目
役職シェフ(2店舗統括) 年収600万円 月給42万円前後 ボーナスあり年二回
労働環境のメリットとデメリット
・メリット
年間休日数が多い(119日)でライフワークバランスが取りやすい
仕込み日にゆっくり料理を学べる
給料が比較的高い
・デメリット
仕込みのスピード向上が難しい
レストラン特有のスキルが身につかない
施行日の業務負荷が大きい、勤務時間が長い
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