【項目別】料理人・調理師の年収調査。年収1000万は可能?

料理人・調理師をGoogleで検索すると【料理人 年収1000万】というワードが飛び込んできます。激務で毎日疲弊する中、いつかは出世し裕福な暮らしがしたいと思うことは自然なこと。

しかし現実は残酷で以下の努力を積んだとしても年収1000万円を得ることはできません。

その理由を紐解くため、料理人・調理師の年収を各項目別に調査しました。

年収調査の項目
  • 調理師・料理人全体の平均年収
  • 男女別の平均年収
  • 年齢別平均年収
  • 地域別別平均年収
  • 業態別の年収
  • ジャンル別の年収
Career career of the food and beverage career change counselor author

この記事は以下のデータを参考にしています。
マイナビニュース『資格』
厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』

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  1. 料理人・調理師の項目ごとの平均年収
    1. 料理人・調理師の平均年収は421万円
    2. 料理人・調理師 男女別の平均年収
    3. 料理人・調理師 年齢別平均年収
    4.  料理人・調理師 地域別別平均年収
  2. 料理人・調理師の業態別の年収
    1. ホテルの洋食・和食料理人・調理師の年収
    2. ブライダル洋食料理人・調理師の年収
    3. 洋食レストランの料理人・調理師の年収
    4. チェーン居酒屋の料理人・調理師の年収
    5. 保育園・学校給食の調理師の年収
    6. 老人ホーム・病院の調理師の年収
    7. 料理人・調理師のジャンル別年収
    8. 中華料理・西洋料理料理人・調理師の平均年収
    9. イタリアン料理人・調理師の平均年収
    10. フレンチ料理人・調理師の平均年収
    11. その他の料理人・調理師の平均年収
  3. 料理人・調理師が年収1000万円稼ぐことは不可能
    1. 料理人・調理師で年収1000万円が不可能な理由
    2. 料理人・調理師で年収1000万を稼ぐためには独立しかない
  4. 料理人・調理師の年収アップに繋がる資格
    1. 国家資格 調理師免許 
    2. 専門調理師・調理技能者
    3. 食品衛生責任者
    4. 製菓衛生師免許
    5. ふぐ調理師免許
  5. 料理人・調理師から年収1000万円を狙える業界への転職
  6. 調理師・料理人の年収は500万円程度
    1. 調理師・料理人で年収500万円を目指せる業態
    2. 調理師・料理人で年収500万円を目指せない業態
  7. 年収500万円以上の調理師・料理人に求められるスキル
    1. 一流の調理技術
    2. 磨き抜かれた目利き力
    3. マネジメント能力
    4. メニュー構築能力
    5. 数値管理能力
  8. 調理師・料理人の年収500万円の手取りは?
    1. 年収500万円調理師のプロフィール
    2. 年収500万円の手取りは320万円
    3. 年収内訳
  9. 調理師・料理人で年収500万円を目指す戦略5ステップ
    1. 料理人・調理師の年収500万円への転職戦略
  10. 料理人の仕事内容と年収の関係性
    1. 1. 料理人の仕事内容と平均年収
    2. 2. 料理人の給料に影響する要素
    3. 3. 料理人のキャリアパスと給料の関係性
    4. 4. 料理人の成功と高収入
    5. 5. 料理人としての経験やスキルアップ
  11. 結論:料理人・調理師の給料は安い

料理人・調理師の項目ごとの平均年収

項目別年収
  • 調理師・料理人全体の平均年収
  • 男女別の平均年収
  • 年齢別平均年収
  • 地域別別平均年収
  • 業態別の年収
  • ジャンル別の年収

料理人・調理師の平均年収は421万円

項目金額(円)
平均年収約 421 万円
月給35 万円
初任給約 25 万円
アルバイト・パート平均時給 1,096 円
派遣社員平均時給 1,200 円
求人ボックス
  1. 正社員: 平均年収は421万円で、全国平均年収458万円よりも低い範囲に位置しています。正社員の収入は比較的安定しており、アルバイトや派遣社員よりも高い傾向があります。

  2. 派遣社員: 平均時給は1,200円で、年収は表には記載されていませんが、通常、正社員よりも低い傾向があります。
    派遣社員は雇用の安定性が低いため、平均年収が低めになりがちです。

料理人・調理師 男女別の平均年収


平均月収
賞与関係年収
総合平均252,400円299,800円3,328,600円
男性平均287,400円308,700円3,757,500円
女性平均204,300円287,600円2,739,200円

この表は、総合平均、男性平均、女性平均のそれぞれにおける平均月収、賞与関係、年収を示しています。

このデータからは、男性と女性の間で給与に差があることが見て取れます。

女性料理人の平均年収が低い理由はこちらの記事より確認できます。

料理人・調理師 年齢別平均年収

年齢層平均月収賞与関係年収
20~24歳208,000円159,000円2,655,000円
25~29歳233,900円259,100円3,065,900円
30~34歳250,600円304,300円3,311,500円
35~39歳270,000円349,400円3,589,400円
40~44歳282,300円359,000円3,746,600円
45~49歳285,300円384,300円3,771,900円
50~54歳269,800円369,800円3,607,400円
55~59歳261,000円383,600円3,515,600円
厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』

年齢と平均月収の関係

年齢が上がるにつれて平均月収も増加しています。

これは通常、経験やスキルの向上に伴う昇進や高いポジションの獲得が影響している可能性があります。

賞与と年収の関係

年齢が上がるにつれて賞与も増加しており、これが年収の増加に寄与しています。

35歳以上での年収の安定

35歳以上の年齢層では、平均月収や賞与、総年収が比較的安定しています。

これは一般的に、この時点での経験と安定したキャリアが影響している可能性があります。

シェフになる年代ということが年収のアップに繋がっています。

シェフの給料が高い理由はこちら⇓

50歳以上での平均月収の減少

50歳以上の層では平均月収がやや減少しています。

これは、定年に近づくことで昇進や新しいプロジェクトの受け入れが減少するため、平均月収に影響が出ている可能性があります。

 料理人・調理師 地域別別平均年収

エリア年収時給(ア)時給(派)
北海道・東北363万円950円
甲信越・北陸383万円1,001円
関東414万円1,065円
東海388万円1,000円
関西411万円1,036円1,351円
中国366万円968円
四国370万円901円
九州・沖縄378万円936円1,101円
求人ボックス
  • 北海道・東北エリア:
    • 年収: 363万円・時給(ア): 950円
  • 甲信越・北陸エリア:
    • 年収: 383万円・時給(ア): 1,001円
  • 関東エリア:
    • 年収: 414万円・時給(ア): 1,065円
  • 東海エリア:
    • 年収: 388万円・時給(ア): 1,000円
  • 関西エリア:
    • 年収: 411万円・時給(ア): 1,036円
    • 時給(派): 1,351円
  • 中国エリア:
    • 年収: 366万円・時給(ア): 968円
  • 四国エリア:
    • 年収: 370万円・時給(ア): 901円
  • 九州・沖縄エリア:
    • 年収: 378万円・時給(ア): 936円
    • 時給(派): 1,101円

料理人・調理師の業態別の年収

料理人・調理師は、飲食業界の中で多種多様な働き方が存在します。

料理人・調理師の主な職場
  • ホテル
  • ブライダル結婚式場
  • レストラン
  • 居酒屋チェーン
  • 保育園・学校給食
  • 老人ホーム・病院

各業態のおおよその年収を紹介していきます。

ホテルの洋食・和食料理人・調理師の年収

役職年収範囲平均年収キャリアアップのポスト
調理スタッフ200万円〜開始ポジション
部門シェフ300万円〜300万円部門責任者
スーシェフ400万円〜500万円450万円スペシャリスト
シェフ500万円〜600万円550万円キッチン管理者
統括シェフ600万円〜700万円650万円複数部門管理者
総料理長700万円〜900万円800万円料理全体の責任者
役員800万円〜1200万円1000万円経営陣

平均年収は各範囲の中間値を表しており、キャリアアップのポストは一般的な進行方向ですが、実際のホテルによって異なる場合があります。

役職が上がるにつれて責任も増加し、経営陣に至るまで幅広いスキルと経験が求められます。

ホテルの料理人・調理師の年収は高い

高い年収が見込める理由

・高単価な料理を提供している。
・ブランド力があり、低原価で高価格な料理の提供が可能。
・キャリアの幅が広い

ブライダル洋食料理人・調理師の年収

役職年収範囲平均年収キャリアアップのポスト
調理スタッフ300万円〜300万円開始ポジション
部門シェフ350万円〜350万円部門責任者
スーシェフ450万円〜550万円500万円スペシャリスト
シェフ550万円〜650万円600万円キッチン管理者
複数店統括シェフ650万円〜800万円725万円複数店舗の全体管理者

ブライダル調理師は大きな売上を獲得できるため、調理スタッフの給料水準が高く設定されています。

各役職の平均年収は、範囲の中間値を表しており、キャリアアップのポストは一般的な進行方向ですが、実際の施設によって異なる場合があります。

ブライダル料理人・調理師の年収はやや高め

年収が高くなり理由

・高単価な結婚式を商品にしている。
・タイトな人員での運営が可能。
・ロスがなく、原価率が低いため利率が良い。

洋食レストランの料理人・調理師の年収

役職年収範囲平均年収キャリアアップのポスト
見習い200万円〜200万円開始ポジション
調理スタッフ250万円〜275万円
スーシェフ350万円〜450万円400万円スペシャリスト
シェフ450万円〜600万円525万円キッチン管理者
大箱レストランシェフ年収500万円500万円大箱レストランの主任シェフ

レストランは多種多様な形態がありあくまでも一例です。

レストラン料理人・調理師の年収はピンからキリまで

高収入を狙えるレストランの見分け方

・客席の数
 客席が多いほうが高い年収が見込める。
・転職エージェントに求人を出しているか
 掲載料が高いため安定してる企業が多い。

シェズマ
シェズマ

レストランはブラック化していることも少なくない。
年収だけでなく、内部事情にも目を向けましょう。

内部事情は専門の転職エージェントに教えてもらえます。

チェーン居酒屋の料理人・調理師の年収

役職年収範囲平均年収キャリアアップのポスト
調理補助230万円〜230万円開始ポジション
調理スタッフ300万円〜300万円
候補料理長400万円〜500万円450万円レストランの料理長候補
料理長450万円〜650万円550万円レストランの料理長
複数店舗統括料理長550万円〜750万円650万円複数店舗の料理長/エリアマネージャー

チェーン店の一番もメリットは安定性。

福利厚生が充実しているため、年収以上に生活し易い補助があります。

チェーン居酒屋の料理人・調理師の年収はやや高め

飲食チェーンの給料が良い理由

・安定した集客力
 認知があるお店は集客コストが低いため人件費に投資ができる。
・福利厚生が充実し、補助的な収入アップが見込める。
・キャリアの幅が広く、キャリアアップをしやすい。

保育園・学校給食の調理師の年収

職種施設種別雇用形態月給(円)年収換算(ボーナス込み)
調理員私立常勤269,534約3,235,608
調理員私立非常勤173,290約2,079,480
調理員公立常勤329,211約3,950,532
調理員公立非常勤144,384約1,732,608

私立の調理員の年収が約3,235,608円、公立の調理員の年収が約3,950,532円

保育園・学校給食の調理師は比較的年収は低い

保育園調理師の年収が低い理由

・収益を上げることが目的ではない
・属人的な仕事が少ない

老人ホーム・病院の調理師の年収

雇用形態平均年収(万円)平均時給(円)
正社員289
パート1,065
派遣1,241

正社員の平均年収は289万円で、パートの平均時給が1,065円、派遣の平均時給が1,241円となっています。

老人ホームは少子高齢化社会における日本で需要が拡大します。

老人ホーム・病院の調理師の年収は低い

保育園調理師の年収が低い理由

・収益を上げることが目的ではない
・属人的な仕事が少ない
・パート・アルバイトが厨房組織の過半数を締めている

料理人・調理師のジャンル別年収

ジャンル平均年収(目安)特徴
和食320万円~360万円比較的求人が多く、安定した収入が期待できる。修業期間が長く、技術習得に時間がかかる。
中華料理・西洋料理330万円~350万円和食に比べて新しいジャンルのため、人手不足になりやすい。個性や創造性を活かせる。
イタリアン350万円~400万円近年人気が高まっており、高収入が期待できる。ワインに関する知識も求められる場合が多い。
フレンチ400万円~500万円料理人の中でも最高峰とされ、高い技術と知識が求められる。世界的な活躍を目指すことも可能。
その他(エスニック料理、カフェなど)250万円~400万円ジャンルによって大きく異なる。

和食料理人・調理師の平均年収

  • 平均年収:約320万円~360万円
  • 特徴:
    • 比較的多くの求人があり、安定した収入が期待できる。
    • 修業期間が長く、技術習得に時間がかかる。
    • 食材の知識や包丁技術など、伝統的な技術が求められる。

中華料理・西洋料理料理人・調理師の平均年収

  • 平均年収:約330万円~350万円
  • 特徴:
    • 和食に比べて、比較的新しいジャンルのため、人手不足になりやすい。
    • 調理方法や食材が様々で、幅広い知識と技術が求められる。
    • 個性や創造性を活かせる。

イタリアン料理人・調理師の平均年収

  • 平均年収:約350万円~400万円
  • 特徴:
    • 近年人気が高まっており、高収入が期待できる。
    • 食材へのこだわりや、盛り付けのセンスなどが求められる。
    • ワインに関する知識も求められる場合が多い。

フレンチ料理人・調理師の平均年収

  • 平均年収:約400万円~500万円
  • 特徴:
    • 料理人の中でも最高峰とされ、高い技術と知識が求められる。
    • 長時間労働が多く、肉体的・精神的負担が大きい。
    • 世界的な活躍を目指すことも可能。

その他の料理人・調理師の平均年収

  • エスニック料理:平均年収:約300万円~350万円
  • カフェ:平均年収:約250万円~300万円
  • その他(病院食、給食など):平均年収:約280万円~330万円

料理人・調理師が年収1000万円稼ぐことは不可能

結論:雇われ料理人・調理師で年収1000万円は不可能です。

複雑な要素が絡み合い、高収入に結びつきにくくなっていることが原因です。

多くの料理人・調理師が悩む収入の問題を解決するためにも、しっかりと原因を分析することが重要です。

料理人・調理師で年収1000万円が不可能な理由

  • 業界平均の給与水準が低い
  • 労働時間の長さ
  • スキルや経験の不足
  • 独立開業のリスクが高い
  • 業態の影響

業界平均の年収水準が低い

料理人や調理師の平均給与は、他の職種と比較して一般的に低い傾向があります。飲食業は一般的に労働集約的であり、給与水準が高くないため、年収1000万円を達成するのは難しいです。

飲食店の利益は10%残れば優秀と言われるビジネスです。

人件費の比率を減らし利益を大きくすることが経営陣の一般的な考え方です。

労働時間の長さ対して年収が低い

料理業界は通常、長時間の労働が求められるため、時間外労働が多くなりがちです。

給与が時給制の場合は、労働時間が多くなっても単価が上がらないため、年収アップが難しくなります。

料理人・調理師のキャリアにお悩みの方へ

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その悩みは、1年後もっと大きな悩みとなり必ず自分を苦しめます。
私は大きな悩みを持ち料理を嫌いになったこともありました。
「昔の自分のような料理人を増やしたくない」そんな思いで記事を作成しました。

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スキルや経験の以外の要素

年収が高額になるには、高度なスキルや経験が求められます。

スキルを身につけるには時間がかかり、その間に給与のアップが難しいことがあります。

スキル以外のセンスや独自性を持っていることも料理人の価値になるため、運の要素も大きくなってしまいます。

独立開業のリスクが高い

独立してレストランや料理店を経営することで年収を上げることは可能ですが、同時に多くのリスクも伴います。

経営不振や競合激化などがあり、成功する保証がないため、失敗する可能性も考慮する必要があります。

上記の問題から独立に踏み切れない事も年収1000万円にたどり着かない原因の一つです。

料理人・調理師で年収1000万を稼ぐためには独立しかない

リスクを取り起業をすることにより、料理人・調理師で年収1000万円を得ることが可能になります。

理由は以下の3つ。

  • 独立経営における収益構造
  • ブランド構築とマーケティング
  • 多角化と拡張

独立した料理人や調理師が年収1000万円を稼ぐ可能性が高まります。

成功要因は高い経営能力や市場理解、顧客サービスに対する深い理解などが必要であり、同時にリスク管理や競争環境への対応も欠かせません。

独立経営における収益構造

独立した料理人や調理師が自身のレストランや料理店を経営することで、収益構造が大きく変わります。

例えば、料理のクオリティやサービスの向上により、顧客数が増加し、売上が拡大する可能性があります。

高単価なメニューを提供することで、単位あたりの収益が向上することも期待できます。

ブランド構築とマーケティング

独立経営者は自身のブランドを構築し、巧みなマーケティング戦略を展開することで、知名度を上げ、需要を喚起できます。

例えば、特定の料理の腕前や独自のメニュー、健康志向や地産地消などのトレンドに合わせたアピールポイントを設け、顧客からの支持を集めることが可能です。

コンサルティングやメディアの露出などへと繋がり事も珍しくありません。

多角化と拡張

独立経営者は自身のビジネスを多角化し、収益の柱を増やすことができます。

例えば、料理教室やイベントケータリングなど、様々な形態で事業を展開することで、収入源を拡大し、年収1000万円を目指すことができます。

料理人・調理師の年収アップに繋がる資格

料理人に必須の資格はありませんが、年収の高い料理人・調理師を目指す際に有益な資格がいくつか存在します。

資格取得方法受験資格特記事項
調理師免許養成施設卒業 or 実務経験後試験合格養成施設卒業 or 実務経験職場での就職先が広がる。
企業によっては調理師手当が5000円〜20000円付与される可能性あり
専門調理師・調理技能者実務経験6~8年、学科・実技試験合格6~8年の実務経験高度な技術や知識が求められる職場向けの資格
食品衛生責任者食品衛生協会の講習受講後取得講習受講食品の衛生管理を担当するための資格。簡易な講習で取得可能
製菓衛生師免許菓子製造業実務経験2年以上 or 養成施設通学1年以上製菓業実務経験2年以上 or 養成施設通学1年以上製菓に関する技術や知識を証明する資格。
ふぐ調理師免許都道府県により異なる試験あり都道府県により異なるふぐを調理する技術や知識を証明する。都道府県により受験資格や難易度が異なる

国家資格 調理師免許 

就職時に料理人・調理師免許を有していると、就職先の幅が広がります。この免許は養成施設を卒業するか、実務経験を積んだ後に試験に合格することで取得できます。

企業によっては調理師手当があり、給料に加算される場合があります。
調理師手当相場 5000円〜20000円

専門調理師・調理技能者

より高度な技術や知識を求められる場合、専門調理師・調理技能者の資格が役立ちます。

受験資格は6~8年の実務経験で、学科と実技の試験に合格することで取得できます。

食品衛生責任者

食品の衛生管理を担当する食品衛生責任者の資格も重要です。

各都道府県の食品衛生協会が開催する講習を受講し、資格を取得することができます。

3時間ほどの講習会に参加するだけで取得可能なのでとってて損はありません!

製菓衛生師免許

製菓衛生師免許はお菓子作りに関する技術や知識を証明する資格であり、料理人が製菓を扱う場合に役立ちます。

受験には2年以上の菓子製造業の実務経験か、1年以上の菓子製造業の養成施設への通学が必要です。

ふぐ調理師免許

ふぐを調理する技術や知識を証明するふぐ調理師免許も、料理人・調理師がふぐを取り扱う場合に必須です。

試験の難易度や受験資格は都道府県によって異なります。

これらの資格を取得することで、料理人・調理師としてのスキルや信頼性を向上させ、職場での競争力を高めることが期待されます。

シェズマ
シェズマ

資格取得だけでなくアピールをすることが重要です。

料理人・調理師から年収1000万円を狙える業界への転職

異業種への転職を考える料理人・調理師は以下の悩みを抱えているのではないでしょうか?

料理人の抱える悩み
 1.労働時間が長い 平均11時間
 2.給与が低い   平均年収320~360万円  
 3.精神的なストレスを感じやすい
 4.将来の不安
 5.社会的に孤立しやすい

現役シェフの筆者もこの問題の改善のために対策を取っているものの、
業界の根本的な仕組みが影響し問題解決に時間がかかっている状況です。

異業種に転職し上記の悩みを解消したいと思っている料理人(調理師)も少なくないと考えています。

異業種転職をする際は、飲食業界⇒異業種への転職に特化した完全無料の【フミダス飲食】がオススメ。

未経験異業種転職の成功率の高い方法をまとめて記事はこちら⇓
【未経験異業種に料理人・調理師から転職する方法!フミダス飲食の評判

調理師・料理人の年収は500万円程度

調理師で年収500万円は可能です。
しかし、調理師の働く業態によって難易度が変わってきます。

以下は、年収500万円を目指せる可能性が高いと考えられる業態と、年収500万円を目指しにくいと考えられる業態を表にまとめたものです。

年収500万円を目指せる業態年収500万円を目指しにくい業態
ホテル調理師個人店調理
ブライダル調理師カフェ調理
大箱レストラン地方レストラン
チェーン居酒屋集団調理(調理)
集団調理(管理)

調理師・料理人で年収500万円を目指せる業態

目指せる業態の特徴として大きな売上が見込めるという点が上げられます。
客単価が高い業界が狙い目です。

ホテル調理師

ホテルの調理師にはキャリアアップのポストが多く用意されています。

以下がホテルの一般的な役職と年収の相場です。

  • 調理スタッフ 年収200万円〜
  • 部門シェフ  年収300万円〜
  • スーシェフ  年収400〜500万円
  • シェフ    年収500〜600万円
  • 統括シェフ  年収600〜700万円
  • 総料理長   年収700〜900万円
  • 役員     年収800〜1200万円

ホテルではスーシェフレベルで年収500万円に到達します。

筆者はホテルのシェフです。

ブライダル調理師

ブライダル調理師は大きな売上を獲得することが可能なため調理スタッフの給料の水準が高く設定されています。

以下がホテルの一般的な役職と年収の相場です。

  • 調理スタッフ   年収300万円〜
  • 部門シェフ    年収350万円〜
  • スーシェフ    年収450〜550万円
  • シェフ      年収550〜650万円
  • 複数店統括シェフ 年収650〜800万円

ブライダル調理師はスーシェフレベルで年収500万円に到達します。

・大箱レストラン

大箱レストランとは、宴会やレストランウエディングを行える規模のレストランです。

以下がホテルの一般的な役職と年収の相場です。

  • 見習い     年収200万円〜
  • 調理スタッフ  年収250万円〜
  • スーシェフ   年収350〜450万円
  • シェフ     年収450〜600万円

大箱レストランではシェフレベルで年収500万円に到達できます。

・チェーン居酒屋

チェーン系は福利厚生がしっかりしており、年収が高く設定されています。

以下が一般的な居酒屋チェーンの給料形態です。

  • 調理補助      年収230万円〜
  • 調理スタッフ    年収300万円〜
  • 候補料理長     年収400〜500万円
  • 料理長       年収450〜650万円
  • 複数店舗統括料理長 年収550〜750万円

インセンティブ精度があり業績により評価が増減する傾向にあります。

調理師・料理人で年収500万円を目指せない業態

大きな利益を生み出しにくい業界は年収の上限値が低く給料水準が低くなっています。

個人店調理

大きな売上が上げにくく、給料が低い傾向にあります。

「勉強になるから給料は安くて当たり前」という考えを持っている場合もあり、要注意です。

カフェ調理

カフェは客単価が低く回転率が悪いため売上が多く上がりません。

それに伴い、従業員の給料が安くなってしまい、年収500万円には到達できないと考えられるでしょう。

地方レストラン

地方は最低賃金が低いため、給料水準が低いです。

しかし、地方ならではの学べる点が多くあるため、キャリアアップのための投資として働くメリットがあると考えています。

集団調理(調理)

集団調理のメリットとして、福利厚生、年間休日数、勤務時間がホワイトな点が多いことが上げられます。

しかし、基本給が低く年収が低い傾向にあります。

年収500万円を目指す場合は、副業など様々な収入チャンネルを考える必要があります。

料理人・調理師全体の平均年収はこちら⇓の記事で解説しています。
雇われ料理人・調理師で年収1000万は不可能!現実的に狙える年収は?
年齢別、地域別、性別別に区分して具体的な平均を確認できます。

年収500万円以上の調理師・料理人に求められるスキル

年収500万円の調理師・料理人は料理長・シェフクラスであることが大半です。
管理職になると以下のスキルが必須となります。

  • 一流の調理技術
  • 磨き抜かれた目利き力
  • マネジメント能力
  • メニュー構築能力
  • 数値管理能力

一流の調理技術

一点突破で技術を磨くのではなく、何でもできる技術を身につける必要があります。

調理技術の範囲でしかメニューを構築し作ることができないため、網羅的に学ぶことが重要です。

磨き抜かれた目利き力

市場での経験
新鮮な食材を見極めるためには、市場での経験が重要です。
例えば、新鮮な魚の見極め方を市場におられるその道のプロに教えてもらい学ぶことができます。

※現在、市場に直接仕入れに行くことが少なくなっています。
そのため、目利きの勉強ができず食材の良し悪しが分からない料理人も少なくありません。
⇓のサイトでは目利きのポイントをわかりやすく解説されているため、目利きの勉強になります。
料理人が教える魚の選び方【目的別にチェックポイントを解説】

マネジメント能力

・厨房でのリーダーシップ
シェフはキッチンでのリーダーであり、効果的なコミュニケーションやタスクの割り振りが求められます。
料理の進捗を管理し、チームメンバーを指導することが重要です。

ストレスマネジメント
キッチンは忙しく、ストレスがかかる場所です。シェフは全体のストレスをうまく処理し、冷静な判断力を保つ必要があります。
例えば、ピーク時のオーダー殺到時に冷静に指示を飛ばすことが求められます。

メニュー構築能力

シェフの価値は創造する料理の独自性にあります。
トレンドと自分のスタイル、顧客のニーズなど様々なバランスを取り集客に結びつくメニューの構築を求められます。

数値管理能力

原価管理
シェフは原価を把握し、メニュー価格を設定する必要があります。
例えば、食材のコストや調達先の見直しを通じて原価を最適化します。

在庫管理
食材の在庫を効果的に管理することが重要です。
食材の賞味期限を把握し、無駄なく活用する工夫をします。

調理師・料理人の年収500万円の手取りは?

現役ホテルの料理長の筆者の年収を元に、500万円への道筋を示します。

例とするホテルの詳細
宿泊料金60,000円〜80,000円
レストラン単価14,000円
客室数14室
従業員数20人
営業日年中無休

年収500万円調理師のプロフィール

年齢    29歳
調理師歴  10年目
役職    シェフ・マネージャー

シェフズマ
シェフズマ

フレンチを10年間仕事にしています!

年収500万円の手取りは320万円

基本給    325,00円
役職手当     50,000円
役職手当2    20,000円
通勤手当       6,557円
実総支給額 =401,557円

手取り  約320,000万円

年収内訳

12ヶ月✕月収400,000万円=4,800,000万円
賞与年2回 ✕ 150,000万円=   300,000万円

年収 =5,100,000万円

調理師として年収500万円を目指すことは可能です。

見習い時代は毎日怒られ、「向いていない」と言われ続けましたが達成できています。

調理師・料理人で年収500万円を目指す戦略5ステップ

毎日頑張っているだけでは年収500万円には到達しません

年収を上げるには、正しくの戦略を練ることが重要です。

そして基本的には転職をするほうが年収500万円に到達する確率が高いです。

筆者が実際に行っている年収アップ戦略を順序立てて解説します。

料理人・調理師の年収500万円への転職戦略

転職をする際、成功するためには慎重なプロセスが必要です。以下に、効果的な転職活動の手順を示します。

  • 見極める
  • 求人情報を頻繁に確認する
  • 自己分析
  • 転職活動・条件交渉
  • 入社→手順1に戻る

1.今の職場を見極める

在職中の職場で年収アップの見込みがあるのか?を見極める必要があります。

以下のポイントをチェックしましょう。

・見極めポイント

  • 1.上司の年収を確認し年収500以上か把握する
  • 2.経営陣にキャリアプランの相談をする
  • 3.働く仲間の昇給率を探る
  • 上記のポイントを確認し、年収500万円になれないと感じたら転職を検討するべきです。

2.求人情報を頻繁に確認する

年収アップの秘訣は需要増加の波に乗ること。

そして求人は常に出ているわけでなく、企業が欲しがっているタイミングでしか出していません。

常に情報を収集し、良い条件の求人をピックアップしていく必要があります。

サイトで確認する方法もありますが、おすすめはできません。
入社後求人情報と異なった条件で契約を促す悪徳企業も登録しているからです。

失敗したくないならエージェントに頼る

以下で紹介している、転職エージェントではブラック企業への紹介を行っていないため、
安心して情報収集ができます。
飲食業界特化フーズラボエージェントの口コミ

登録後希望条件を伝えるだけで、自分に合った求人を紹介してくれるので、探す手間も省け、自動で情報収集ができます。

3.自己分析

自己分析を行い、応募した際に高い年収で契約する交渉を行う必要があります。

自己分析する項目は以下のとおりです。

・自己分析チェック項目

  • 1.差別化   経歴で人と違う点
  • 2.業務幅   仕事と好きなことの掛け合わせが行えるか
  • 3.強み    働く仲間に認められていること
1.例:差別化

経験:フレンチで働いており、過去に和食の経験がある

差別化→日本人に評価される日本酒に合うフレンチを作ることができる

2.例:業務幅

好きなこと:休日は食べ歩きをし、インスタグラムに投稿をしている。
      自然とフォロワーが増えていて充実している。

企業側のメリット→所属店舗のSNSを担当できる
         集客面での強化が可能になる

3.例:強み

褒められること:周りの仲間から、細かいところに気配りができるねとよく褒められる。

強み→マネジメントの適性があるため、将来管理職になれる人材だとアピールできる。

4.転職活動・条件交渉 転職エージェントを利用

年収500万円を狙うなら転職エージェントを利用する以外選択肢はないと考えています。

理由は以下のとおりです

1.条件交渉を委託でき成功率がかなり高い

2.履歴書・職務経歴書の作成をする必要がない

3.入社後の条件違いがない

転職支援サービスは、おもてなしHR以外にも多くの種類があります。

エージェントを利用し転職に成功した筆者が利用するおすすめ3選
おすすめエージェント比較表1位キャリアメニュー2位フーズラボエージェント3位クックビズ
連絡頻度少ない基本的に受け身少ない
対応エリア首都圏
近畿圏
全国(関西、関東が多全国
条件交渉力88%の利用者が満足年収UP率72%の実績条件次第
書類作成代行☓(添削サポートあり)
オンライン面談対応対応対応
相談だけの利用可
特徴転居のサポート履歴書代行サービスなし
公式サイトキャリアメニュー
登録はこちら
飲食業界の転職はフーズラボ・エージェント飲食業界の転職なら【クックビズ】

複数のサービスを比較検討することで、自分に合った転職支援サービスを見つけることができます。

1.条件交渉を委託でき成功率がかなり高い

利用者の72%が年収アップ、66%が年収400万円以上の交渉の実績があります

2.履歴書・職務経歴書の作成をする必要がない

面談時のエージェントからの質問にに答えるだけで書類の作成を行っていただけます。

作成後に書類を確認し修正箇所があれば、伝えることにより、自分らしい履歴書にカスタマイズすることもできます。

3.入社後の条件違いがない

筆者が利用した際、
「入社後、もし条件が違った場合ご連絡ください。会社との間に入り、話をします。」と担当者が言って下さり、入社への不安もなくなりました。

フーズラボエージェントの評判をまとめた記事はコチラから確認できます⇓

5.入社→手順1に戻る

入社後も手順1.から繰り返し、適切なタイミングで転職活動を行います。

チャンスを得るための情報収集を行うことが年収500万円の近道ですね。

料理人の仕事内容と年収の関係性

料理人の給料は、スキル、経験、勤務先、職種など様々な要素によって大きく左右されます。
このガイドでは、料理人の給料に影響する要素を網羅的に解説し、年収アップを目指すためのポイントを紹介します。

1. 料理人の仕事内容と平均年収

1.1 仕事内容

料理人の仕事内容は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

  • 調理:食材の下ごしらえ、調理、盛り付けなど、料理を作る一連の作業
  • 衛生管理:調理器具や厨房の清掃、食材の管理など、衛生状態を保つための作業
  • 接客:お客様への注文の受け付け、料理の提供、会計など

2. 料理人の給料に影響する要素

2.1 経験・スキル

  • 経験年数:経験豊富なほど高収入
  • 調理技術:高度な技術を持つほど高収入
  • 専門性:和食、洋食、中華など特定の料理に特化していると高収入
  • マネジメント能力:厨房をマネジメントする能力は高収入につながる
  • 語学力:外国語を話せるほど高収入
  • 接客スキル:高レベルの接客スキルは高収入につながる
  • 衛生管理能力:食品衛生に関する知識と能力は必須

2.2 資格

  • 調理師免許:必須ではないが、取得していると有利
  • 製菓衛生師免許:パティシエを目指す場合は必須
  • 食育指導員資格:食育に関わる仕事に役立つ
  • 野菜ソムリエ資格:野菜に関する知識をアピールできる

2.3 勤務先

  • 高級ホテルや有名レストラン:一般の飲食店よりも高収入
  • チェーン展開しているホテルやレストラン:給与が低い傾向

2.4 職種

  • 料理長やシェフ:調理師よりも高収入
  • パティシエ:人気の高い店であれば高収入

2.5 勤務地

  • 大都市:地方よりも高収入
  • 観光地:繁忙期は高収入

3. 料理人のキャリアパスと給料の関係性

3.1 キャリアパス

3.2 給料アップのポイント

  • 経験を積む
  • スキルを磨く
  • 資格を取得する
  • 転職する
  • 独立開業する

3.3 昇給の条件

  • 勤務先で評価される
  • 目標を達成する
  • 責任のある仕事を任される

4. 料理人の成功と高収入

4.1 成功の秘訣

  • 料理への情熱
  • 努力を惜しまない姿勢
  • 向上心
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント能力

4.2 年収目標

  • 5年目:年収500万円
  • 10年目:年収700万円
  • 15年目:年収1000万円

4.3 料理長になることで得られる高収入

  • 独立すれば年収1000万円以上も可能
  • 店の経営状況によって給与が変動

5. 料理人としての経験やスキルアップ

5.1 経験が生かされる職業と収入

  • 料理講師:年収500万円〜1000万円
  • フードコーディネーター:年収400万円〜800万円
  • ケータリング業:年収400万円

結論:料理人・調理師の給料は安い

  • 料理人や調理師が雇われている場合、年収1000万円を得るのは難しい。
  • 雇われている場合の理由として、業界平均の給与水準が低く、労働時間が長いことが挙げられる。
  • 転職エージェントを利用することで、年収アップを実現する可能性があり、求人の選択肢やキャリア相談が提供される。
  • 独立開業により収益構造を変えることで、年収1000万円を目指すことも可能だが、高い経営能力や市場理解が求められ、リスクもある。
  • 異業種への転職を考える場合、【フミダス飲食】が異業種転職に特化したサポートを提供している。

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