フレンチシェフ・スーシェフの年収は高い!現役シェフの年収を元に解説

料理人・調理師が目指すポジションであるシェフ・料理長。

毎日シェフと一緒に仕事をしていてもお金のことは聞きにくいと感じていませんか?

料理人・調理師の疑問

将来、料理を続けてお金持ちになれるのか?

異業種に転職するべきか判断材料がほしい

シェフに憧れを抱いているのでお金のことも知りたい

この記事の読者は以下の疑問に答えます。

20代で現役フレンチシェフの筆者が、同じ不安を抱えていた過去の自分に向けこの記事を書きます。

料理人・調理師の転職や働き方を決定する手助けになれると思っています。

目標の一つである、シェフ・料理長の給料を知り、今後のキャリアに活かしてください。

より詳しくは➡【2025最新】料理人・調理師の項目別の平均年収を解説。年収1000万は可能?

Career career of the food and beverage career change counselor author

フレンチシェフ・スーシェフの年収は高い

料理人に比べシェフ・料理長の年収は1.5倍程高いことが多いです。

シェフになれる人材が不足し、需要が高いことが要因となっています。

  • フレンチレストランの平均給料 23万円
  • フレンチシェフ・料理長の平均給料 35万円
  • 料理人とシェフの給料の差 12万円

・フレンチレストランのシェフ以外の年収

シェフ・料理長を除く役職なし料理人の給料の平均は約23万円

年収換算で約322万円(ボーナス込み)

・フレンチレストランの給料が安い理由

  • 飲食業全体として利益が上がりにくい
  • 見習い=勉強という価値観が残っている
  • フレンチレストランで働きたい人が多いため料理人の値崩れを起こしている
飲食業全体として利益が上がりにくい

フレンチレストランも例外なく、利益が出にくい業態です。

利益が上がりにくい理由は大きく以下の3つが挙げられます。

  • 飲食業は利益が10%しか残らない
  • 売上に上限がある
  • 物価が高騰している
見習い=勉強という価値観が残っている

昭和〜平成の料理人の持つ価値観
料理人は職人仕事

仕事を覚えるまでは勉強なので給料が安くて当たり前という価値観が残っています。

しかし、令和になり業界が人手不足なため、給料額を上げ、人材集めを行っている企業も増えています。

フレンチレストランで働きたい人が多いため料理人の値崩れを起こしている

人材がほしい店の数(需要)と働きたい人(供給)のバランスが偏っていることが原因で働き手の給料が安くなっています。

フレンチは料理を始める人にとって人気の高い業態です。

根拠として、専門学校の学科でフレンチ専門のカリキュラムが組まれていることがあげられます。

フランス料理を作るためには、フランス語を理解できる必要があるため、シェフの数が少なくなってしまいます。
【現役シェフ監修】フランス料理の調理用語83選!使用頻度の高い単語集

・フレンチシェフ・料理長の平均年収と給料

職種 平均給料 年収換算(ボーナス込み)
フレンチレストランの料理人(シェフ・料理長除く) 約23万円 約322万円
フレンチシェフ・料理長 約35万円 約500万円
スーシェフ 約30万円前後 約400万円

フレンチシェフの年収と給料

フレンチシェフの平均給料は約35万円

年収換算で500万円(ボーナス込)

日本の平均年収を上回る水準となっているため、給料が高いと言えます。

スーシェフの年収と給料

スーシェフの給料は約30万円前後

年収換算で400万円(ボーナス込)

料理人・調理師全体の平均年収はこちら⇓の記事で解説しています。
料理人・調理師の年収徹底調査
年齢別、地域別、性別別に区分して具体的な平均を確認できます。

・フレンチシェフ・料理長の年収が高い理由3つ

なぜシェフ・料理長になれば給料が大幅にアップするのか?

理由は以下のとおりです。

  • シェフ・料理長の数が少ない
  • スキルが属人的
  • 飲食業界でのフレンチへの信頼度が高い

シェフ・料理長の数が少ない

現在、シェフ・料理長の割合は料理人10人に対し1人

店舗に必ずシェフ・料理長は必要なため、需要が増加し、給料が高く設定されています。

多くの料理人はシェフ・料理長になる前に異業種へ転職してしまいます。

過酷な修行時代を超え、一人前になった料理人であるシェフ・料理長は重宝され、給料面で優遇される存在になります。

スキルが属人的

料理人の価値はその人にしかできない料理を作ること

シェフ・料理長に企業が求めていることは独自の世界観の発信。

店舗のコンセプトの差別化の要となることが多いので、唯一無二の料理を生み出せるシェフ・料理長の待遇は良くなります。

飲食業界でフレンチへの信頼度が高い

企業はフレンチシェフは万能であり、洋食全般ならなんでも作れると評価しています。

筆者が転職をする際、フレンチ経験者として優遇されたこと

  • 高単価レストランのシェフに抜擢
  • 洋食全般担当できるため、給料が高い

フレンチは洋食の最高峰である認識をもっている企業が多いことが、給料額の高さを後押ししていると考えられます。

筆者(20代現役フレンチシェフ)年収・給料推移

筆者がシェフになってからの給料の推移

読者にとって希望を与えることができればと思っているため公開します。

職務/企業年齢客単価月収年収
大手ブライダル企業 部門シェフ23歳18,000円26万円340万円
ブティックホテルのシェフ25歳12,000円28万円377万円
ローカルレストラン 事業立て直し責任者シェフ27歳10,000円35万円455万円
オーベルジュ ヘッドシェフ及びマネージャー29歳15,000円40万円520万円

業態はすべてフレンチです。

大手ブライダル企業 部門シェフ

  • 客単価 18,000円
  • 月給   26万円
  • 年収 340万円

部門シェフを担当し、部分的に管理監督を行っていました。

ブティックホテルのシェフ

  • 客単価 12,000円
  • 月収   28万円
  • 年収 377万円

シェフに抜擢され厨房の管理監督を行っていました。

年収は大きく変わらず、業務の責任が増えたため、辛いこともありました。

結果的にこの時の経験がいまの自分を支えていると思っています。

ローカルレストラン 事業立て直し責任者シェフ

  • 客単価 10,000円
  • 月収 35万円
  • 年収 455万円

事業立て直し責任者シェフとして、店舗のリニューアルオープンを牽引しました。

年収は責任の増加により大幅にアップしています。

オーベルジュ ヘッドシェフ及びマネージャー

  • 客単価 15000円
  • 月収 40万円
  • 年収 520万円

事業立て直しの経験と実績を活かし、新店舗の立ち上げを行いました。

転職による給料アップを戦略的に行ったことにより、料理人としては高い年収を獲得するに至っています。

フレンチシェフになり、年収アップさせるには転職が近道

年功序列の料理業界では組織内での出世が難しく、スピードが遅い傾向にある。

しかし、料理人は転職時に給料が上がりやすくなっています。

飲食業界内での転職

飲食業界内で転職し、シェフを目指す際には注意するポイントがあります。

シェフになって何ができるのかを考える

シェフになることは目的ではない

シェフになり何ができるのかを考えておく必要があります。

面接時にアピールを行うことが重要です。

自分の料理人としての軸として持っておくことが給料アップに繋がります。

飲食業界内での転職の注意点

  • 飲食業界全体として平均給料が安いため、大金持ちになることは難しい
  • 労働環境が悪い場合がある
  • 個人で転職活動をすると求人票と違う契約内容に違いがある場合がある

失敗しない飲食業界転職方法

転職エージェント【フーズラボ】の転職サポートの利用をおすすめします。

フーズラボでは求職者に合った求人情報を、面談内容を元に紹介します。

利用するメリット

  • 利用者の給料アップ率72%の実績がある
  • 完全無料
  • ブラック企業に紹介をしない
  • 都会の求人が豊富

将来の不安を軽くするために転職活動を効率的に行うことをおすすめします。

現役シェフである私が実際に利用し年収を上げた転職エージェントを紹介しています。
調理師・料理人におすすめ転職エージェントの比較

異業種への転職

異業種転職の注意点

  • 給料が下がる可能性がある
  • 個人で転職活動を行うとほぼブラック企業しか内定が出ない
  • 自分の異業種で活かせるスキルが見つけにくい

失敗しない異業種転職方法

異業種転職に特化した【フミダス飲食】を利用することをおすすめします。

飲食業に詳しいエージェントが自分のキャリアに合わせた業界への転職をサポートします。

こんな人におすすめ

  • 異業種に転職を考えているけど方法がわからない
  • 将来お金の心配をしなくて良い業界が良い
  • 料理人がきつくてやめたい

詳しくは以下の筆者が体験した際のレビュー記事で確認ができます。
料理人・調理師から転職に強いフミダス飲食の評判調査

異業種転職は【フミダス飲食】を利用し効率的に行うことをおすすめします。

フレンチシェフの年収と給料まとめ

フレンチシェフと料理人の給与の違い

フレンチシェフ・料理長の給与は、一般の料理人に比べて1.5倍ほど高いことが一般的です。これは、シェフ不足という需要の高まりによるものであり、フレンチシェフが重宝されているためです。

平均給料の比較

  • フレンチレストランの料理人(シェフ・料理長除く):約23万円(年収約322万円)
  • フレンチシェフ・料理長:約35万円(年収約500万円)

差額はおおよそ12万円あります。これは、シェフ・料理長の役職が重要かつ需要が高いために設定されています。

フレンチレストランの給料が低い理由

フレンチレストランでの給与が低い背景にはいくつかの要因があります。

利益の上がりにくい飲食業界

  • 飲食業の利益率は一般的に10%以下であり、上がりにくい状況が続いています。
  • 売上には上限があり、物価の高騰も影響しています。

職人仕事という価値観の残存

  • 昭和からの伝統的な価値観である「料理人は勉強中の見習い」というイメージが根強く残っており、給料が低いとされています。

需要と供給のバランスの偏り

  • フレンチレストランで働きたい志望者が多く、需要と供給のバランスが崩れていることが要因となり、給料が抑制されています。

フレンチシェフ・料理長の高給与の理由

なぜシェフ・料理長になれば給与が高いのでしょうか?

シェフ・料理長の数が少ない

  • 現在、シェフ・料理長の割合は一般の料理人10人に対し1人。需要が高まっており、給料が高く設定されています。

スキルが属人的

  • シェフ・料理長に求められるのは、個々の独自のスキルや世界観をもって料理を創り出す能力です。これが店舗の差別化に繋がり、高い給与につながります。

フレンチへの信頼度が高い

  • 企業はフレンチシェフを洋食全般に精通したスペシャリストと見なしており、その評価から高い給与が設定されています。

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