【男性も見て】女性料理人が少ない・男性が多い理由が判明!男女比は?

料理人・調理師は多くの女性が活躍しています。しかし、女性料理長・シェフは少数派だと感じたことはありませんか?

その理由を探るため、実際に料理人・調理師として活躍している26歳の女性シェフにインタビューをしました。

9つの質問を軸に見えてくる女性料理人・調理師の料理業界での立ち位置について解説します。

協力してくれた女性シェフ Mさん
  • 勤務先  ホテル
  • 料理人歴 7年目
  • 家族構成 旦那と二人
  • 転職回数 4回

この記事は女性料理人だけでなく、男性料理人にこそ読んでほしいと考えています。

私たち男性料理人は正しく女性料理人の気持ちを理解できていますか?
分かった気持ちになり、満足していませんか?

少しでも不安に感じた男性料理人は必見です!!

Career career of the food and beverage career change counselor author

男女比:女性料理人が少ない・男性が多い

料理業界のイメージは男性が多い印象があります。
実際はデータを見ると大きな男女差はないと考えられます。

しかしミシュラン掲載店のシェフになるとその比率は大きく差が生まれます。

料理人・調理師の男女比は57:43

2019年の厚生労働省の調査によれば、調理師の男女比は男性が57%、女性が43%となっています。

女性の割合は増加していますが、業界全体では男性が依然として多数を占めています。

女性料理人の活躍状況 かなり少ない

ミシュランガイド東京2020のデータに基づき、女性シェフの活躍状況を図解および表でまとめました。

区分軒数女性シェフ率
掲載店464軒5.3%
星付き店226軒1.3%
Indeed

女性料理人の活躍上場 要約

  • 載店全体では、女性シェフ率は約5.3%。
  • 星付き店では、女性シェフ率は約1.3%。
  • 星付き店は掲載店全体の約50%を占めるが、女性シェフ率は掲載店全体の約4分の1にとどまる。

これらの数字から、業界で高い評価を得る女性シェフはまだまだ少ないことがわかります。

これは、女性シェフは、出産や育児などのライフイベントにより、キャリア形成が中断されるケースも多く、男性シェフと比べて昇進や独立の機会が少ないという課題も指摘されています。

女性料理人は今後どうなっていくのか?

近年、ジェンダー平等への意識が高まる中、女性シェフの活躍も徐々に増えてきています。

フランスでは、ミシュランガイドの星を獲得した女性シェフが増加しており、日本でも同様の傾向が見られることが期待されます。

女性シェフの活躍がさらに進むためには

  • 評価基準の見直し
  • キャリア形成支援
  • 社会全体の意識改革

などが重要です。

この図解や表が、女性シェフの活躍状況を理解し、ジェンダー平等な社会の実現に向けて考えるきっかけになれば幸いです。

女性料理人が少ない・男性が多い理由を紐解く9つの質問

女性料理人・調理師への9つの質問
  1. 女性料理人にとって重要なスキルは?
  2. 料理業界の男女差について?
  3. 目標を達成するために重要なことは?
  4. シェフや先輩の料理人から受けた助言が貴方のキャリアにどれほど影響を与えましたか?
  5. 料理人になってよかったこと
  6. 難問にどの様に立ち向かっていきましたか?
  7. 若い女性が料理人にアドバイスしたいことは何ですか?
  8. 自身の成功について特別なエピソードや達成したことなどを教えて下さい。
  9. 仕事とプライベートライフのバランスをとる方法や秘訣は何ですか?

女性料理人への質問1:女性料理人にとって大切なことは?

シェフズマ
シェフズマ

質問:料理業界ではどのようなスキルや特徴が大切だと思いますか?

女性シェフ Mさんの回答

勉強熱心さや向上心などは他の職業よりも必要になると思います
しかし、それを苦だとばかり感じていると楽しくなくなりどんどん仕事自体が作業のようになっていってしまうと思うので、自分で楽しく感じられる様に工夫していくことが大切だと感じます。

また、料理人は特に働く上で関わる人が多い職業だと感じます。
仕入れ先の方、同じ料理人の方、サービスの方、職場の上司、店のある地域の方々、この沢山の方々にどれだけ応援してもらえる、気にかけてもらえるようになるかで仕事のしやすさや続けやすさにもつながっていくため人間関係を築くことはとても重要だと感じます。

女性料理人のキャリアアップ「努力と人間関係が重要」

この回答では、男女差を感じる事はありません。

料理人にとって大切なことは、日々の研鑽を楽しみ、関わる人に誠実に向き合うことが重要ですね。

女性料理人への質問2:今の料理業界の男女差について

シェフズマ
シェフズマ

質問:今の料理業界に性別による差はあると思いますか?

女性シェフ Mさんの回答

昔よりよくなっているのだと思う。
男性よりも女性のほうが続けにくい職業であることには変わりないと感じている。

結婚した後の育児のことなどを考え将来的には転職しようと考えて働いている女性が私の周りにも多くいる。

会社としても長く続けてくれる可能性の高い男性に役職を与える方が有益だと考える事が多いためなかなか男性よりも昇進しにくい印象も受ける。

女性料理人が少ない理由1:長期的なキャリア形成が難しい

結婚後の出産、育児のタイミングで厨房を離れることが女性料理人が少ない原因の一つと考えられます。

現在の料理業界では、産休開けの復職の体制が整っていないことも多く女性料理人の減少を食い止められていません。

女性料理人への質問3:自分の目標を達成するために重要なことは?

シェフズマ
シェフズマ

質問:目標を達成するために重要なことは?

女性シェフ Mさんの回答

自分の人生設計を立てる事が重要だと思う。
女性は特に仕事に振り切る人よりもプライベートのことも気にしている方が多いと思う。
自分の人生設計立てたうえで、仕事はいつまでにどのくらいの事をしていたいのか?を考える事で自分のタイムリミットがはっきりし、自分がするべきことが呆然と考えるよりも考えやすくなると思う。

女性料理人が少ない理由2:ライフワークバランス重視の傾向にある

男性以上に女性料理人は自分の人生設計に対し軸を持っています。

料理人として激務をこなす毎日と、自分の人生を天秤にかけ料理から離れる事も考えられますね。

女性料理人への質問4:助言が貴方のキャリアにどれほど影響を与えましたか?

シェフズマ
シェフズマ

質問:シェフや先輩の料理人から受けた助言が貴方のキャリアにどれほど影響を与えましたか?

女性シェフ Mさんの回答

私の欠点や改善点、どう教育していくべきか考えて下さっていたのもシェフや先輩だったと振り返るとどんな場面でも感じます。
社会人としての基盤をつくってくださったのは紛れもなく一緒に働いてきた方々のおかげだと思っているのでとても大きく影響を受けたと感じています

女性料理人のキャリアアップ:働く環境による成長

誰しも働く環境で成長するスピードや方向が変わるものです。

働く会社が、成長に繋がっていのか?尊敬できる人はいるのか?自問自答しながら将来を見据え行動することが重要です。

女性料理人への質問5:料理人になってよかったことを教えてください

シェフズマ
シェフズマ

質問:料理人になってよかったことを教えてください

女性シェフ Mさんの回答

仕事を組み立てる力が身についたことです。

料理人は料理ができる事は大前提としてすごく大事ですがそれと同じくらいに仕事を把握して
組み立てる力が必要だと私自身感じており、その力は一度つけてしまえばどんな仕事においても
活用できると感じています。この力をつけられることは料理人になってよかったことの一つです。

女性料理人のキャリアアップ:業務設計

業務設計を行い、仕事を遂行することはどの業界でも必須です。

もし異業種に転職した場合にも業務設計能力は重要なので身につけましょう。

女性料理人への質問6:料理業界での難問にどの様に立ち向かっていきましたか?克服した経験を教えて下さい。

シェフズマ
シェフズマ

質問:料理業界での難問にどの様に立ち向かっていきましたか?

女性シェフ Mさんの回答

私は手先がそれほど器用ではないので要領を得るまで何度も何度も個人的に時間をつくり練習をしました。
仕事中は先輩やシェフの仕事をしている姿をよく見て真似をすることを心掛けていました。

煮詰まってしまったときは周りの方々に相談をしてアドバイスをもらうことは問題を解決するだけでなく人間関係の構築にも繋がるので周りの方々を頼ることも大切だと思います。

女性料理人のキャリアアップ:反復練習とフィードバック

成長の秘訣
  • 苦手分野は個人で反復練習を行いスピードと精度を上げる。
  • 先輩の動きを見て、模倣し自己成長につなげる。
  • 煮詰まったら助けてもらう。

女性料理人への質問7:料理業界を志す、若い女性にアドバイスしたいことは何ですか?

シェフズマ
シェフズマ

質問:料理業界を志す、若い女性にアドバイスしたいことは何ですか?

女性シェフ Mさんの回答

どんな仕事も大変なことが多くあるということを心にとめておくと多少の苦行も乗り越えていけると思います。

料理業界を志す人の多くは自身のやりたいことを仕事にした人だと思います。
自分のやりたいことを仕事にできていることを誇りに思って、やりたくないことをするからこそやりたいことができるということを忘れずに頼れるものは沢山頼って仕事をしていけたらいいのではないかと思います。

女性料理人への質問8:自身の成功について特別なエピソードや達成したことなどを教えて下さい。

シェフズマ
シェフズマ

質問:自身の成功について特別なエピソードや達成したことなどを教えて下さい。

女性シェフ Mさんの回答

シェフがいない店舗で働かせて頂けたことは私自身仕事をしてきた中で一番喜びを感じた経験です。
信頼を得ることができていると一番感じることの出来た出来事で、当然大変なことは多くありましたが成長を感じられる時間を過ごすことができたとてもいい経験だったと思います。

女性料理人への質問9:仕事とプライベートライフのバランスをとる方法や秘訣は何ですか?

シェフズマ
シェフズマ

質問:仕事とプライベートライフのバランスをとる方法や秘訣は何ですか?

女性シェフ Mさんの回答

私はバランスをとることが苦手でどうしてもプライベートの時間を削ってしまうタイプなのですが、周りのライフワークバランスの取れている方々は自分のすべき仕事と他人に任せてもいい仕事をしっかりと認識して周りを頼ることのできる人が多かったと感じます。
周りの方々にお願いをできるのはお互い助け合い思いやりの精神があるからこそなのでここでも人間関係の構築はとても重要になってくると思います。

女性料理人が少ない理由人生のイベントに左右される事が多いから

女性料理人が少ない理由
  • 結婚や育児を考慮する女性が多く、転職回数が増加している
  • 男性が昇進しやすい印象があり、ライフワークバランスをとりやすい人間関係が成功の鍵である
  • 女性が料理業界で活躍するためには、仕事とプライベートの調和を図り、自分の人生設計を明確にすることが求められている

これらの課題に対して、近年では以下のような取り組みが行われています。

  • 育児休暇制度の充実
  • 短時間勤務制度の導入
  • 女性のためのキャリアパス制度の構築
  • 女性同士のネットワーク形成支援

これらの取り組みが進むことで、将来的には、女性料理人がより活躍できる環境が整っていくことが期待されます。

性別による差が減少しているものの、結婚や育児を考慮する女性が多く、転職回数が増加していることが示唆されています。
また、男性が昇進しやすい印象があり、ライフワークバランスをとりやすい人間関係が成功の鍵であることも指摘されています。
女性が料理業界で活躍するためには、仕事とプライベートの調和を図り、自分の人生設計を明確にすることが求められていると言えます。

女性料理人が少ない・男性が多い理由まとめ

  1. 料理業界で重要なスキルは何か?
    • 勉強熱心さや向上心が必要であるが、楽しさも大切。人間関係の構築も重要。
  2. 今の料理業界に性別による差はあると思うか?
    • 性別による差は減少しているが、女性が結婚や育児を考え転職しやすいと感じる。男性が昇進しやすいとの印象もある。
  3. 目標を達成するために重要なことは?
    • 自分の人生設計を立て、仕事とプライベートのバランスを考えることが大切。
  4. シェフや先輩の料理人から受けた助言が影響したか?
    • 助言が大きな影響を与え、仕事の基盤を築くために重要だと感じている。
  5. 料理人になってよかったことは?
    • 仕事を組み立てる力が身についたことが良かったと述べている。
  6. 料理業界での難問にどのように立ち向かったか?
    • 器用でなかったため、練習や他者の手本を参考にし、困難な時は周りの人に相談することを重視。
  7. 若い女性が料理業界に進む場合のアドバイスは?
    • どんな仕事も大変な部分があることを心に留め、自分のやりたいことを仕事にできることを誇りに感じ、頼れる人々を大切にすること。
  8. 自身の成功についての特別なエピソードは?
    • シェフのいない店舗で働く経験が、信頼を得ることで成長を感じられる喜びをもたらした。
  9. 仕事とプライベートのバランスの取り方は?
    • バランスが苦手ながらも、周りの成功例では自分の仕事と他者への任せるべき仕事を認識し、助け合いと思いやりの精神が大切だと感じる。

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