【注意点あり】料理人・調理師の将来性は高い!AIが普及してもなくなることはない。

食文化がある限り、料理人・調理師の仕事は無くなることはありません。

AIやロボットの現在の技術では、料理人・調理師の調理技術、メニューを構成する独創性を再現することはできません。

しかし、記事にたどり着いた読者は以下の不安を抱えているのではないでしょうか?

私たち料理人・調理師の不安
  • 将来的に料理人・調理師で家族を養っていけるのだろうか?
  • 業界的にオワコンと言われることがあり心配……
  • AIに仕事を奪われるのではないか・・・?

調理師である筆者も上記の不安を抱え、異業種への転職活動を行った経験があります。

しかし、料理が好きという気持ちを諦めきれず、飲食業界の未来について勉強をし、飲食業界で調理師として働くという選択を取っています。

今後飲食店で働く料理人・調理師の需要は増加し高年収を見込める職業になると考えています。

そして、メニューを構築するシェフ【料理長】の需要は更に高まります。

料理人・調理師の需要が高まる理由
  • 飲食店の出店ラッシュが始まっている
  • 料理人・調理師の数が減少傾向にある
  • 飲食店の運営に必須なシェフ【料理長】を企業で取り合う形にる

どうすれば料理人の需要増加の波に乗れるのか、どのスキルが有れば需要の高いシェフ【料理長】になれるのかを解説します。

Career career of the food and beverage career change counselor author

料理人・調理師に将来性がある理由3選

料理人・調理師の将来性があるといえる根拠は、飲食店を調査したデータから読み取ることができます。
※参照:厚生労働省の調査

持論ではなく、客観的事実から導き出した、料理人・調理師の将来性があるといえる理由は以下の通り。

料理人・調理師に将来性がある理由3選
  • 飲食店の出店ラッシュで料理人・調理師の需要が拡大している
  • 料理人・調理師の数が減少し希少価値が高まっている

料理人・調理師の将来性の判断材料1:飲食店の出店ラッシュ

昨今の流行り病をきっかけに飲食業界の成長が止まってしまいました。

しかし流行り病の収束とともに、以下の変化がありました。

飲食業界の変化
  • 顧客のリベンジ消費が加速している
  • 止まっていた出店プロジェクトの再始動

上記の変化に伴い、飲食店に必要な料理人【調理師】の需要も事前に高まっています。

実際に、飲食経営者と話をした際、事業拡大を行いたいが料理人が集まらず、できていないという話をよく耳にします。

1.飲食店の数が増加し、料理人を雇いたい企業が増えている

飲食事業を行う企業にとって人員不足は死活問題です。

実際、筆者が立ち上げを行ったレストランでは料理人・調理師を見つけることが一番の課題となっていました。

この問題は、飲食店で働く料理人にとっては大きなチャンスといえます。

2.給料の交渉が行いやすくなった

企業の採用担当者は、喉から手が出るほど料理人・調理師を欲しがっています。

そこで料理人からの応募で、良い人材だと見込んでもらうことができれば、役職付きの高待遇での入社を目指せます。筆者はこの戦略で転職を行い、キャリアアップを実現しています。

また、年収交渉をおこなう際、プロの転職エージェントに依頼することをおすすめします。

給料交渉が得意な転職エージェント

料理人・調理師の将来性の判断材料2:調理師・調理師の数の減少

令和3年度の調理師免許発行数が28,123人というデータが、厚生労働省の調査により明らかになっています。

平成20年度のデータでは,41,958人の調理師免許発行数となっています。

13年で約12000人の減少です。

年度 調理師免許発行数 年度間の変化 変化率
平成20年度 41,958人
令和3年度 28,123人 -13,835人 -32.94%

料理人・調理師の数が減少していることは必ずしもマイナスではありません。
経営者にとっては死活問題ではありますが、料理人・調理師にとっては大きなチャンスです。

料理人・調理師にとってチャンスな理由
  • ワンランク上の仕事に挑戦しやすい
  • 飲食業界の企業で年収アップ交渉が有利
  • 競争相手が少なく、シェフ・料理長へなりやすい

料理人・調理師数の減少理由

料理人・調理師の数 減少の理由
シェズマ
シェズマ

青文字のリンクより詳細を分析し解説しています!

料理人・調理師は将来性があり、高年収を狙える理由

高年収を狙える理由
  • 1.飲食店の数が増加し、経験のある料理人を雇いたい企業が増えている
  • 2.条件の交渉が行いやすくなった
  • 3.飲食店のシェフ【料理長】の若年化が起こっている

飲食店の数が増加し、経験のある料理人を雇いたい企業が増えている

飲食店の増加に伴い、企業が料理人を求める需要が高まっています。

このため、飲食業界では人材確保が深刻な問題となっており、私が関わったレストランでも料理人や調理師の採用が難航していました。

これは飲食業で働く料理人たちにとって大きな機会となっています

条件の交渉が行いやすくなった

  • 企業の採用担当者は、現在優れた料理人・調理師のニーズが非常に高まっています。
    飲食業界は競争が激しく、高い技術や創造性を持つ人材を求めているのが特徴です。
  • 料理人としてのスキルが優れている応募者は、その専門知識と経験を活かし、企業内でリーダーシップのポジションに採用される可能性があります。
    料理長やキッチンマネージャーといった役職での雇用が期待できます。
  • 自身の強みやスキルを明確に理解し、それをアピールポイントとして強調することが重要です。
    飲食業界のトレンドや企業のニーズを把握し、それに応じた戦略を練ることがキャリアアップの鍵となります。
条件交渉が苦手な方へ

条件交渉には得意不得意が合って当然です。
自分が苦手だと感じている場合は転職エージェントを利用することでストレスなく条件交渉が行えます。

条件交渉を委託できる転職エージェント

飲食店のシェフ料理長の若年化が起こっている

事実:昔のシェフ・料理長はベテランしかなっていなかった

昔 20代シェフ・料理長がいなかった理由
  • 一人前になるのに10年かかるという考え方が根付いていた
  • 激しい縦社会 先輩の存在が絶対的だった

一人前になるのに10年かかるという考え方が根付いていた

「料理は見て覚えろ、仕事の技術は盗め」という環境が当たり前の世界でした。

しかし、その考え方が料理人の成長を鈍化させる原因ではないでしょうか?

激しい縦社会で先輩の存在が絶対的だった

先輩はものすごく恐ろしく、絶対的だったと聞いています。

そして、先輩を超えたいという思いが全面に出てしまうと仕事が回ってこなくなることも少なくなかったと言います。

そのような状態では、積極的にキャリアアップのために行動することは難しくなってしまいます。

今は若手シェフ、料理長が活躍しやすい時代

2024年、現在では20代の若いシェフ・料理長が増えています。

若手シェフ・料理長が増えた理由
  • 料理を学ぶ為の媒体が急激に増えた(YouTubeなど)
  • 若手を育てるシェフ・料理長にマネジメントの視点が加わってきた

料理を学ぶ為の媒体が急激に増えた

現在はスマホで多くの情報を収集することができます。

それにより、インプットの質と量が増加しています。

それに加え、飲食店の人員不足の影響により、現場での実践で試す機会も回ってきやすくなっているため急成長がしやすいといえます。

シェフ【料理長】にマネジメントの視点が加わってきた

飲食店を運営する企業では、シェフ・料理長にマネジメント能力を求めることが一般化しています。

そのためシェフ・料理長に対し、企業から指導を行い、教育に力を入れることへの重要性を理解してもらっている場合が多いです。

その影響で若手料理人は効率的に成長し、シェフになる年齢が若くなっていると言えます。

料理人・調理師がAIの普及によってなくなることはない

昨今進化を続けているAIの普及によってなくなる仕事は確かに存在します。

しかし、料理人・調理師はAIに仕事を奪われることはありません。

料理人・調理師が得意とする仕事
  • 独創性と感性の要素を含む料理考案
  • 顧客へのサービスとエンターテインメント性
  • 柔軟性と適応力を求められる実務

AIが得意とする仕事は料理人・調理師の仕事とかけ離れており苦手分野だと言えるからです。

AIが得意とする仕事
仕事の特徴AIによる影響
単純・繰り返し高い自動化可能性
大量のデータ処理データ関連仕事への影響
予測可能な状況自動化しやすい
ルールに基づく判断AIの適用可能性
低度の創造性影響を受けやすい

独創性と感性の要素

料理は芸術であり、AIはまだ人間のようなクリエイティブなアプローチや感性を持つのは難しいです

AIはデータに基づいて予測や分析を行うことが得意ですが、まだ人間のようなクリエイティブなアプローチや感性を持つのは難しいとされています。

独自のアイディアや味覚センスを生かす料理の創造において、人間の存在は欠かせません。

顧客へのサービスとエンターテインメント

料理提供は単に美味しい料理を作るだけでなく、顧客とのコミュニケーションやサービス提供も重要です。

AIは感情や人間関係の構築には向いていないため、この側面で人間の存在が不可欠です。

柔軟性と適応力

料理の現場では予測不可能な状況が発生することがあり、AIは柔軟性が不足しています。

人間は臨機応変な状況に対処できるため、料理の現場での仕事においては重要な要素です。

将来性がある料理人・調理師に必須なスキル3つ

これからの料理人・調理師の需要が拡大する中、需要拡大の波に乗るために以下のスキルを身につける必要があります。

これからの料理人・調理師に必須なスキル3つ
  1. 料理の基礎技術✕プレゼンテーション能力
  2. 数値管理✕PC活用術
  3. 料理の独創性✕マーケティングの知識

筆者は実際にこの3つのスキルを磨き、転職によるキャリアアップを成功させています。

これらのスキルを身につけることで、料理人・調理師は単なる技術者以上のビジネスパートナーとして位置づけられ、経営面でも成功を収めることが期待されます。

料理の基礎技術✕プレゼンテーション能力

料理の基礎技術は、美味しい料理を提供するための土台です。

一方で、プレゼンテーション能力は、料理を魅力的に見せ、お客様に喜ばれる経験を提供するために必要です。
美味しさだけでなく、視覚的な魅力も重要であり、SNSやレビューサイトなどでのシェアも考慮されます。

料理人は技術的な実力だけでなく、顧客の期待に応える視覚的なアピール力も持つことが求められます。

数値管理✕PC活用術

料理人・調理師にとって、効率的な経営や生産性向上は重要です。

数値管理能力は原価計算や在庫管理など、経営において必要なスキルです。
PC活用術はこれらの業務を効率的に行うためのツールやソフトを活用する能力を指します。

食材の無駄を減らし、収益を最大化すると同時に、適切な価格設定やマーケティング戦略を検討することができます。

料理の独創性✕マーケティングの知識

料理の独創性は、競争が激化する中で他店との差別化を図るために不可欠です。

マーケティングの知識は、ターゲット顧客のニーズを理解し、それに合わせた戦略を展開することが必要です。
SNSやウェブサイトを活用したプロモーションやキャンペーン、顧客満足度の向上を考えることで、集客やリピーター獲得につながります。

まとめ:将来性がある料理人・調理師になることが大切

1. 飲食店の出店ラッシュによる需要拡大

最近の状況から分かるように、流行り病の収束とともに飲食業界が再び成長しており、出店プロジェクトが再始動しています。これに伴い、飲食店は料理人・調理師を求め、その需要が拡大しています。

2. 料理人・調理師の数の減少と希少価値の高まり

厚生労働省のデータによれば、調理師免許の発行数が減少しており、料理人・調理師が減少しています。これにより、料理人は企業にとって希少価値が高まり、条件の交渉が有利に進むなど、新たなチャンスが生まれています。

3. 若手シェフ・料理長の活躍と成長の機会

近年では、若手シェフ・料理長が増え、これは料理を学ぶ媒体の増加や企業のマネジメント視点の変化によるものです。若手料理人は効率的に成長し、シェフや料理長になる年齢が若くなりつつあります。

将来性を高めるための3大スキル

  • 料理の基礎技術✕プレゼンテーション能力: 美味しさだけでなく、視覚的な魅力も求められる。プレゼンテーション能力を活かし、お客様に喜ばれる経験を提供することが求められる。
  • 数値管理✕PC活用術: 効率的な経営や生産性向上に必要なスキル。原価計算や在庫管理などを通じて収益を最大化し、適切な価格設定やマーケティング戦略を検討することが求められる。
  • 料理の独創性✕マーケティングの知識: 競争が激化する中で他店との差別化が必要。ターゲット顧客のニーズを理解し、マーケティング戦略を展開することが重要とされています。

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